インプラントと入れ歯、どちらが自分に合っている?徹底比較!

歯を失ってしまったとき、治療の選択肢としてよく挙がるのが「インプラント」と「入れ歯(義歯)」です。
どちらも欠損した歯を補う大切な治療法ですが、機能性・見た目・費用などに違いがあるため、
「自分にはどちらが合っているのだろう?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、インプラントと入れ歯の違いや特徴、メリット・デメリットを徹底比較しながら、
それぞれが向いている方の特徴についてもわかりやすくご紹介します。
■ それぞれの治療法の概要
◉ インプラントとは
インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根(チタン製)を埋め込み、
その上に人工の歯(被せ物)を装着する治療法です。
天然の歯に近い見た目と噛み心地を得られる、近年注目されている補綴治療のひとつです。
◉ 入れ歯とは
入れ歯は、歯ぐきに人工の歯をのせて、部分的または全体的に歯を補う治療法です。
部分入れ歯は残っている歯に金属のバネをかけて固定し、総入れ歯は歯ぐき全体にのせて使用します。
保険適用の選択肢もあり、比較的費用を抑えて治療できるのが特徴です。
■ 比較ポイントでみる「インプラント vs 入れ歯」
比較項目 | インプラント | 入れ歯 |
---|---|---|
噛み心地 | 天然歯に近く、しっかり噛める | 自分の歯ほどの力は出ない場合が多い |
見た目(審美性) | 自然で目立ちにくい | 金属のバネが見える場合もある(部分入れ歯) |
違和感 | 少ない | 初めは異物感やしゃべりづらさを感じることも |
耐久性 | 適切なケアで10年以上使えることも | 割れやすく、数年ごとに作り直すこともある |
取り外し | 不要(固定式) | 毎日取り外して洗浄が必要 |
治療期間 | 手術を含め数ヶ月〜半年程度 | 数週間で完成するケースもあり |
費用 | 自由診療(1本あたり30万~50万円程度) | 保険適用可(安価)自由診療の義歯もあり |
骨の吸収 | 防げる(骨に刺激が伝わる) | 歯ぐきに負担がかかり、骨が痩せることもある |
適応 | 骨量・全身状態による制限あり | 幅広い症例に対応可能 |
■ それぞれが向いている人の特徴は?
◆ インプラントが向いている人
- 見た目や噛み心地にこだわりたい
- 健康状態が良好で、顎の骨の状態が十分ある
- 周囲の歯を削らず、長くしっかり使いたい
- 清掃やメンテナンスを定期的に受けられる
インプラントはしっかり噛めて見た目も自然ですが、外科手術が必要になるため、
全身状態や骨の状態によっては適応できないことがあります。
◆ 入れ歯が向いている人
- 治療費を抑えたい
- 手術を避けたい、体力的に不安がある
- 短期間で歯を入れたい
- 他の歯に問題が多く、複数の歯を一度に補いたい
入れ歯は保険でも対応でき、費用的な負担が少ないことが最大のメリットです。
一方で装着感や安定性に慣れが必要な場合もあるため、
ご本人の希望やライフスタイルに合わせて調整が大切です。
■ 当院の補綴治療の考え方
当院では、患者さま一人ひとりの生活背景・ご希望・お口の状態に合わせて、
インプラント・入れ歯・ブリッジなど複数の選択肢をご提案しています。
「見た目を大事にしたい」「とにかくしっかり噛みたい」「できるだけ費用を抑えたい」など、
患者さまの価値観を大切にしながら、納得のいく治療を一緒に考えていきます。
■ まとめ:後悔しない選択のために、まずは相談から
・ インプラントと入れ歯は、それぞれにメリット・デメリットがある
・ 見た目、噛み心地、費用、治療期間などを総合的に判断することが大切
・ 専門的な診断と相談のうえで、自分に合った治療法を選びましょう
歯を失ったまま放置してしまうと、噛み合わせや骨の状態がどんどん悪化してしまいます。
どちらの治療が良いか迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。
あなたにとって最良の選択を、一緒に見つけましょう。
