定期健診って必要?受けるメリットとタイミングを解説

「歯が痛くなったら歯医者に行けばいい」
そう思っていませんか?
実は、痛くなってからの治療よりも、“痛くならないように通う”ことが、歯の健康を守るうえで非常に重要です。
それを実現するのが「定期健診(定期検診)」です。
今回は、定期健診の必要性、受けるメリット、どのくらいの頻度で受けるべきかについてわかりやすく解説していきます。
■ そもそも定期健診とは?
定期健診とは、歯や歯ぐきの状態をチェックし、虫歯や歯周病の早期発見・予防を目的として定期的に歯科医院で受ける診察やクリーニングのことを指します。
具体的には以下のような内容が含まれます:
- 虫歯のチェック
- 歯周ポケットの検査(歯周病の状態確認)
- 歯石やプラークの除去(スケーリング)
- 歯磨き指導(ブラッシングチェック)
- 噛み合わせや補綴物(被せ物・詰め物)の確認
症状がなくても、歯科医師や歯科衛生士によって口腔内の状態を詳細に確認し、問題がないかをチェックすることで、将来の大きなトラブルを防ぐことができます。
■ 定期健診の3つのメリット
① 虫歯・歯周病の早期発見ができる
虫歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。
「しみる」「痛い」と感じたときには、すでに進行していることが多いのです。
定期的にプロの目で診てもらうことで、まだ痛みのない初期段階で異常を発見し、最小限の治療で済ませることが可能になります。
② 口の中が常に清潔に保たれ、予防効果が高い
毎日丁寧に歯磨きをしていても、自分では落としきれない歯石やバイオフィルム(細菌の塊)がたまってしまうことがあります。
定期健診では、**専用の器具でプロフェッショナルクリーニング(PMTC)**を行い、虫歯・歯周病のリスクをぐっと下げることができます。
③ 治療費や通院回数を抑えられる
症状が進行してからの治療は、治療回数も多くなり、費用もかかりがちです。
一方、定期健診を継続していれば、トラブルが起きる前に予防・対応ができるため、結果的に治療の負担が大幅に軽減されます。
「何もなければ数千円で済む定期健診」と
「痛くなってから数万円かけて行う虫歯治療」
どちらが負担が少ないかは明白ですね。
■ どのくらいの頻度で受けるべき?
歯の状態によって異なりますが、基本的には3ヶ月〜6ヶ月に1回が理想的です。
- 虫歯・歯周病のリスクが高い方 → 3ヶ月ごと
- お口の状態が安定している方 → 6ヶ月ごと
「自分がどのくらいの間隔で通えばいいのか?」は、初回の健診時に歯科医師が判断してくれますので、まずは一度受診してみることをおすすめします。
■ 定期健診は、全身の健康を守る第一歩
実は、歯周病と全身疾患(糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎など)との関連性が近年多数報告されています。
定期健診は、単なる“歯のチェック”ではなく、全身の健康管理にもつながる重要な習慣なのです。
さらに、口臭の原因にもなりやすい歯周病や磨き残しを早期に発見できることもあり、エチケットや自信のある笑顔づくりにも役立ちます。
■ まとめ:定期健診は「治療」ではなく「予防」の習慣です
・痛くなってから歯医者に行くのではなく、「痛くならないために通う」
・定期健診は、歯や歯ぐきの健康を保つ最も効果的な方法
・治療費を抑え、歯を長く残すためのコストパフォーマンスの高い選択
「しばらく歯医者に行ってないな…」という方は、ぜひこの機会に一度受診してみてはいかがでしょうか?
当院では、お一人おひとりに合った予防プログラムをご提案しています。お気軽にご相談ください。
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